発起人から皆さまへ向けて
初めまして、
発起人の木谷一寿(Kitani Kazuhisa)と申します。
この度は当サイトをご訪問頂きまして誠にありがとうございます。
ここではこのプロジェクトを進めていくにあたり各紹介ページについて、最新のコロナにおける現状とその少し先の近い将来についてお伝えしたいと思います。
まず初めに今回、日本でも初めて緊急事態宣言が全国的に発令されるなど、これまで未曾有の自然災害や人災を経験してきた我々日本人にとっても未知の恐怖であると同時に世界的にも膨大な被害を出しているコロナウイルスの影響を全人類が受ける事態となっております。そして何より最前線で働いていらっしゃる医療従事者の方々に対しましては感謝の意を申し上げると共にこれからも続くであろうコロナとの共存のために、私自身が社会の一員として自覚を持った行動を取ることで少しでもご協力できればと思います。
このコロナによる世界中のパンデミックで想うところはもちろん多々ありますが、それはまたの機会にして今回は現状における当サイトの役割とプロジェクトの進行状況、現地パラグアイ・イグアス移住地の現況をご紹介できればと思います。
当サイトの現状といたしましては、コロナの影響で発起人の私自身がパラグアイのイグアスへ2020年3月にいく予定だったところが延期となっている事から、まずは日本の皆さまに地球の裏側の事(南米パラグアイ・ブラジル諸国、イグアス移住地、日系人等)を知っていただき、関心を持っていただけるように情報を発信していく事を念頭に置いております。
私自身もそうでありますようにいつ世界的にコロナが収束し、国を越えた移動ができるようになるか先が見通せないため、今すぐにプロジェクトを実施する事ができません。だからこそこの期間を活用して皆さまへの情報発信を行うと共にプロジェクトの概念や可能性をお伝えしていく準備期間として捉えております。
そしてこのサイトを通して私の想いを発信する事で皆さまそれぞれが様々な考えを持ち、そこから生まれる議論や新たな取り組みができる事を期待しております。この準備期間を経て、より洗練されたものとなってイグアスの地でこのプロジェクトがスタートする事を想定しております。
そのための意見交換の場も設けていきたいと考えております。
そして最後にパラグアイ及びイグアス日本人移住地の現況ですが、パラグアイのコロナウイルスにおける被害は他の南米諸国と比べても、早期に国境を閉めてロックダウンした事から感染者、死者共に最小限に抑えられており、現在は外国在住のパラグアイ人の帰国者による感染が主なため、国内での感染拡大は防げている状態です。今回のコロナ対応に関しては今のところパラグアイ国民も自国政府に対しての一定の信頼を示しているとの事です。
しかし、隣国のブラジルが大変な状況なため、国内の経済は徐々に再開し始めましたが、国境を開く事ができず、経済成長はしているもののブラジルやアルゼンチンといった南米主要国の影響をもろに受ける立場上、先行きは不透明であると言わざるをえません。他国と比べると医療環境が良いとは言えないので、経済のためとはいえ、今のブラジルとの人や物の行き来は禁止せざるをえないというジレンマとの戦いでもあります。
イグアス日本人移住地も同様にロックダウンをしておりましたが、政府がその中でも農業は継続させるという方針だったので、大半の日系人の方々が大規模農家であるイグアスでは影響がないとは言えませんが、農業に従事する事ができておりました。
人類が生きていく上で最低限なくてはならないものに携わる事、当たり前の大切さと非日常が与えてくれていた熱狂や感動といった生きがいが人間社会には不可欠であるという事を気付かせてくれました。
こんな事態だからこそ古くからある日本人が大切にしてきた『災い転じて福となす』という価値観を再認識するべきだと思います。
そしてそれがJAPARASILで提唱していきたいレジリエンスの基礎となる考え方です。コロナ騒動を機にこの考え方が新しい生活様式として日本の方々に周知される一助を担えればと思います。このレジリエンスに関してはまた別の機会にご紹介させていただきます。
今は、なかなか先を見通す事はできませんが、未来の理想の自分に近づくために今できる事、見えている事を確実にやり遂げて、少しずつでも近づいている感覚を持って日々過ごしていけば、その先では今が財産になっていると信じて乗り越えていきましょう。
木谷 一寿
